●日本福祉大学 社会福祉学部 卒業 ●医療法人杏園会 伊藤病院 勤務 ●ソーシャルワーカー歴6年 ●所持資格:社会福祉士
患者や家族の心をフォローする 頼もしい存在 ソーシャルワーカーとは“福祉の専門家”としての視点から悩みや問題の相談にのり、助言や援助をはかる人のこと。なかでも通院、あるいは入院し治療療養中の患者や家族を対象としている人は“医療ソーシャルワーカー”とよばれ、患者がストレスなく治療に専念できるようアドバイスやフォローをすることが主な職務だ。 医師や看護士と違って医療行為は行わないが、患者の内面を支える重要なおシゴトとして注目され、志望者数も年々増加傾向にある。
ソーシャルワーカーになるためには? 現在のところソーシャルワーカーという国家資格はない。とはいえ社会福祉士の資格を持っていることは採用の必須条件に近く、さらに精神科でのソーシャルワークを担当する場合には、精神保健福祉士の国家資格を求められる場合が多い。
ソーシャルワーカーのおシゴト事情 活動場所 病院や医院、福祉事務所や企業内の相談室など。募集告知は就職情報誌や新聞等へではなく、福祉系の大学や専門学校へ直接行われることが多い。 年代・男女比 20代から50代まで年齢層は広い。男女比では女性が多め。定着率は高く、ソーシャルワーカーとして活動中に他の関連資格を修得し、職域を広げていく人も多数。 給与・休日 相談者からは謝礼金等を受け取らない。配属されている機関の一社員として給与、休日は設定される。勤務先が公的機関であれば、給与は公務員として設定された額に準じる。
インタビュー Q. | ソーシャルワーカーというおシゴトを選んだ理由は? | A. | 高校生の頃から福祉の分野に興味があったので、大学も福祉学部を選んだんです。そこでは社会福祉士受験資格を取ることのできるカリキュラムもありましたし、実習体験などで現場を見る機会も多かったので、自然にこのおシゴトに就きたいと思うようになりました。 | Q. | おシゴトをしている中でやりがいを感じるのはどんな時? | A. | 相談者の方から、「ありがとう」という言葉をいただいたり、笑顔をみせてもらえた時が一番うれしいですね。疲れも吹き飛びますし、「このおシゴトについて良かった、これからも頑張ろう」と思える瞬間です。 | Q. | 普段の勤務スタイルについて教えてください。 | A. | 基本的には朝8時45分から夕方5時15分までの勤務なのですが、私たちのおシゴトはあくまで相談者の方が中心。定時時刻以降でも面談等がはいることが多いです。特に月曜日や祝日の翌日などは面談や電話相談などが立て込んで、一日中対応していることもありますし、帰宅が遅くなることもあります。 | Q. | おシゴト上、心がけていることは? | A. | 介護に関する法律やしくみはこまめに改変されています。しっかり把握していないと相談にのれませんから、常に勉強をしています。また医師や看護士同様、ソーシャルワーカーにも守秘義務がありますので資料や案件ファイルの取り扱いなどは慎重に行っています。 | Q. | そのほか、仕事上大切なことは何ですか? | A. | 相談者との信頼関係を築くこと、そして何でも話してもらえる雰囲気を持つことはこのおシゴトの基本であり、とても大切なこと。普段から明るく挨拶をしたり声をかけるなどコミュニケーションを心がけています。 |
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