1949年名古屋市生まれ。名古屋大学農学部卒。大学在学中より香料研究に携わる。(株)ツムラ、高砂香料(株)を経て、調香師を目指して渡仏。伝説の調香師に師事し香水の極意を学ぶ。帰国後、化粧品会社を経て30歳からフリーに。大手化粧品会社の香水をはじめとした香りのデザインを手がける。また、自ら調香師育成のための学校を経営。短大でも教鞭をとる。フランス調香師協会会員。
優雅な人って余裕があって 鼻をピクピクやってた
「早くキレイになりたくって」。 田代さんは高校のときから化粧品・香水を使っていた。当時、化粧している高校生はいない。「大学生になったら、もう大学に行くよりデパートの化粧品売場に通うのが多くなっちゃった」。 アルバイトのお金を全部使って全部買い漁っていた。それがよかった。「どこに行っても香水は買っている。そのコレクションが今、宝の山。だから化粧品会社に入っても、いろんなこと全部知ってるんです。だから新しい開発もできたと思う」。 その後、会社を辞めて渡仏。「フランスの国家産業である香水」を現地で学んだ。技術以外の肌で感じる文化の、多くのものを受け継いで日本に戻ってきた。今のフランスでもなくなった、古き良き香水文化を知る貴重な1人だ。 高校での英語の先生との出会いから語学の楽しさに目覚めた。寝る間を惜しんで必死になって勉強した。その経験が大学になって活きてくる。文学部に出入りしフランス語学を独学で学んだ。その語学が田代さんを香料の世界に一層導いた。 だから、若いときに身につけるべき基礎力は高校までに学んでほしい。熱中してほしい、と思うのだ。
代表的な講座タイトルと対象年代
「香りで大脳力アップ」(中学生〜大人)
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