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1960年名古屋市生まれ。大学で中国語学科に入ったことを機に、20歳の時に中国に留学。商社勤務を経て31歳の時に退職し、貿易会社を設立。加えて、現在愛知大学大学院の研究生であり、また中部ファッション専門学校での講師、名古屋市日中友好協会の理事と多彩な顔をもつ。モットーは「人生二毛作」。人生80年と考えれば、今はちょうど折返し地点、種蒔きの時という意味だ。

「国」を知る前に「人」を知ってもらいたい

25年前、20歳の時に久野氏は中国・天津に留学をした。地元の人々に囲まれて「日本人鬼」と西瓜の皮を投げつけられることもあった時代だったという。

ある時、高熱を出して倒れた。注射も漢方薬もない。その時、一人の中国人の友人がオレンジジュースと西瓜をもって、看病に来てくれた。

その時の感激と、人間としての温かみは一生忘れることができず、自分もその恩を誰かに返したいという強い思いで、日中を往復しながら仕事や人的交流の橋渡しをしてきた。

日本の学生を連れて中国の戦跡を訪問したり、名古屋に留学中の中国の学生のお世話を通して、「国」という単位でなく国境を越えた人的交流活動に取り組んでいる。

そして、日本企業の中国を含むアジア進出によってもたらされる現地での公害や環境破壊にも目を向けて考えてほしい、という思いで環境社会学の講座をもっている。

例えば、我々が着ている洋服の多くは中国で製造され、染色や加工作業の過程で起こる環境汚染に中国は直面しているからだ。

高度成長期に日本で起こった公害が隣国に移動しただけで、環境問題にも国境はない。消費大国の日本で、我々が自分の身の回りでできることを考えてみたい。

代表的な講座タイトルと対象年代

「国境のない環境社会学」 (中学生〜社会人)
「訪中200回・久野流中国の楽しみ方」 (中学生〜社会人)

ココにいけば会える!

7月17日(土) 12:30〜14:10
愛知サマーセミナー (会場:愛知中学・高校)
「環境社会学『国境のない環境』」

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