1978年名古屋市生まれ。同朋高校商業科入学後、想いを伝えることに興味を持ち放送部に所属する一方、同校自由選択講座の公式行事化をはじめ数々の行事の委員を務める。また同講座などを通じて医療ソーシャルワーカーの仕事に興味を持ち、日本福祉大学に進学し社会福祉(保健福祉)を専攻。現在は名古屋第二赤十字病院に勤務。自らが自由選択講座から得た経験から、就職後講師として積極的に市民講座に関わる。職業とする福祉以外にも、沖縄の歴史、名古屋の文化などにも造詣が深い。
感動や涙だけでは
ありません。
「社会福祉に必要なことは『考えること』なんです。決して感動や涙だけではありません。」強い口調で山田さんは語る。福祉の仕事をやっていく上で大前提となることは、相手がどんな状況にあって、何を考えているかを考え、想像して理解することだと言う。
例えば手話を使って会話をする場合、どのように表現したら相手に良く伝わるだろう?と想像力を常に働かせることが必須になるそうだ。そう語る山田さん自身、小さい頃からおしゃべりでおせっかい、そして何より世話好きな子どもであったという。
「人と関わることが根本的に好きなんです。ただ人とのコミュニケーションというのは、独りよがりでなく相手のことをちゃんと考えないと成り立たないものです。また相手のことを考えるためには、自分が相手にとってどういう人間であるか、つまり自分のことも考えないといけません。」
そして考える力は「今ある状況の中で何をするべきか考える力」という点で生きる力にも繋がると言う。「そういう意味では、福祉ではなく哲学を教えていると言えるかもしれませんね。」と山田さんは笑う。
代表的な講座タイトルと対象年代
「『超』初級 手話講座」(中学生〜高校生対象)
「男と女の心理学〜セクシャリティとジェンダー」(高校生対象)
「社会福祉入門」(全対象)
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