ハングル上達のポイント
「キムジョンイル」ビックリした人もいるだろう。そんな名前をもつ金さんは在日韓国人。最初は人にものを教えることなんて考えてもいなかったが、仲間の薦めでハングルを教え始めたという。もう20年以上になる。
長い講師経験から、ハングル上達のポイントを3つあげてくれた。
? あわてずにゆっくりと。
? 1つずつでいいから覚える。
? 楽しく続ける(韓国の話題を交換する)。
中学校からやっている英語さえもなかなか上達しない日本人の私たちに、「やる気満々では続かないことが多いので、遊び半分で何度も何度も繰り返すことが大事」と指摘する。
呼んでくれたらどこへでも出かけます!
これまで金さんは、自分が一番自慢できるハングルを伝えようと、さまざまな場所で講座を開いてきた。今年度15回目となったサマーセミナーでも、10年前から毎年開講している。「依頼を引き受けたときは全力でやる。教え始めた当初は、正直嫌々だったが、今はすごく満足している。すごく楽しい。」と言う。
「お世辞が言えない性格で、バカがつくほど正直」と自ら話す金さん。教育に対する意見も率直だ。「学校で講座を開くだけでなく、保護者や地域住民の要望があれば、誰かの離れなどで講座を開きたい。始まりは公共の場でなくてもいいと思う。問題があれば話し合えばいい。試行錯誤でもいいから始めてみたい。また、語学は1回の講座では出来ないことが多いので、学校でも年間を通して講座をしたい。」と考えている。
「肩書きはどうでもいい。他人の評価を気にせず、納得のいく人生を送りたい。たとえ遊んで暮らせる身分になっても、講師を続けたい。言語を通じて、韓国はもちろん在日韓国人の人権のことも知ってほしい。呼んでくれたらどこへでも出かけます!」金さんは今日も生き生きと活動している。
代表的な講座タイトルと対象年代
「韓国旅行に役立つハングル講座」(中学生〜高校生向け)
「人権問題を考えよう」(中学生〜高校生向け)
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